ディレーラーハンガーかポッキリ折れたらしく、ナットが溶接された自転車にストッパーを付けてほしいと、修理依頼を受けました。
しかしそれだけでは…
先ず、ストッパーを溶接する為に、材料を削り出して一を合わせて溶接します。
溶接した後に、きれいに溶接痕を削ります。
ナットのネジピッチが違った為、タップでねじを切り出そうとしたのですが、ネジの溶接が表面しか溶接されていなかったらしく、ポロっと外れました…。
ハンガー部を作り直した方が良いと考え、またまた材料を切り出します。
削り出した材料をフレームと位置を合わせます。
しっかりと溶接いたします。
綺麗に溶接痕を削り形を整えます。
艶消しのブラックになってしまいましたが、塗装を施します。
新しいディレーラーを取り付け、調整し作動確認。
そのディレーラーハンガー修理作業と同時進行で、固着したシートポストの抜き取り作業も行っていたのですが、煮ても焼いても、ビクともしなかった為に強硬手段の、縦に切り込みを入れて、抜き取る作戦を決行。
かなり長いシートポストで、奥まで切る事ができず作業中断…。
最後の手段として、オーナー様に承諾を得て、フレームカット。固着している場所に目星をつけ、マスキングテープでマークした位置をカット
切り取っただけでは、作業は終わりません。
固着した部分に、遊びを作り出す為に慎重に削ります。
腐食してシートポストの抜き取りに成功!
抜き取った後は、元に戻す作業です。
真っ直ぐになるように溶接します。
溶接痕を削り形を整えます。
自転車の雰囲気に合うように艶消しのブラックに塗装。

作業の為に外していた部品を元に戻どおりに組み付けます。
眠っていた自転車が、蘇りました!
自転車は、古くなったら買い替えればいいと思っている方が多い時代になってしまいましたが、大切に長く乗っていただけると、自転車も大変喜んでいると思います!
安い自転車が多くなって、大切に乗っていただけない自転車を見ると大変残念に思います。
自転車に限らず、物を大切にする社会になれば良いなぁ~、と切に願います